2014年9月24日水曜日

2015年、もっとも大きく伸びるテクノロジーのランキング (少人数プロジェクトの視点で)

大量生産可能なインフラや莫大なマーケティング費用をかけることができる巨大企業やデファクトスタンダードなプラットフォームを所有する企業にしかできないことは除外し、スタートアップや少人数プロジェクトでも1年で大きく躍進できそうな分野についてランキングを作成してみた。

1位:「HMD用映像コンテンツ」
    ・全方位録画が容易になり、多量のコンテンツが氾濫するようになると専門のキュレーションサイトの需要は高まるだろう。
    ・テレビ番組制作プロダクションが、ヴァーチャル旅行コンテンツを扱うようになり躍進する。いずれ専門の会社が作られ、トータル・リコールのリコール社のようなビジネスが広がる。

2位:「ウェイラブルペリフェラル」
    ・iOSのHealthCareも登場し、2015年初頭にApple Watchが発売されればさらに伸びる分野。時計やリストバンドやHMD以外にも様々な形態が考えられるし、特定の職業・作業に限定したものも受容性はある。スモールプロジェクトでもアイデア次第で世界に挑める分野。

3位:「3Dプリンティング」
    ・高性能な3Dプリンタをオンラインで利用できるサービスは続々と登場しているが、モデリング作業は素人には難しい。そこでクライアントの要求に応じて3Dモデリングを短時間で行うビジネスが躍進する。現状のホームページ制作サービスと同じような形態になるだろう。

4位:「小売店用プロジェクションマッピング」
    ・プロジェクションマッピングが家庭でも簡単に実現できるようになると、小売店の集客用として小規模でオーダーメイドなプロジェクションマッピングを提供するサービスが現れる。

5位:「家庭用ロボット向けアプリ」
    ・Softbank の Pepper や Intel の Jimmy のようにプログラマブルなロボットが普及すれば、これらに向けたアプリ開発も大きなビジネスになる可能性がある。会社や店舗の受付など、クライアントの発注を受けてロボットをカスタマイズする会社が現れるだろう。ただ、大きなビジネスになるのは2016年以降と思われる。

6位:「プロパティシェアリングサービス」
    ・AirBnBは宿泊だが、モノがあふれている現代において、シェアすることで双方が特をするものは他にもいろいろあるはずだ。車、高価な機材、電力など。世界で運用可能なネットワークサービスを構築することは困難だが、巨大ビジネスに成長する可能性を秘めている。

7位:「スマートホームペリフェラル」
    ・IOT家電や制御人工知能は大きく伸びるが、スモールプロジェクトが大企業に挑むのは難しい。身の周りに置いておくとちょっと便利なデバイスという位置づけなら、まだまだ余地はあるだろう。

8位:「モバイルHMD用ゲーム」
    ・HMDの普及に伴って1人称視点のオープンワールドなFPSやAVGの需要が高まることは必至だが、映像にリアリティが求められるため開発費は億円単位になり、すでに3Dゲームを作っている大手ゲーム会社でなければ初期投資が大きすぎる。「PORTAL」のようなパズルゲームなら低予算で開発できるが、セールスは限定的だろう。

9位:「モバイルHMD用アプリ」
    ・便利なアプリというだけでは特許を取得することは難しいため、スタートアップが画期的なアプリを開発しても、AppleやGoogleがOSに標準搭載してしまうとビジネスとして破綻してしまう。多数のユーザーを確保してしまえば強みとなるが、新規デバイスではそれが難しい。

10位:「家庭用コミュニケーションロボット」
    ・家庭用ロボットのメカニカルな技術については、すでに実用化の域に達しており、今後は低価格化と人工知能の勝負になる。するとアイデアよりも長年の研究に基づく技術の重要度が高まり、スモールプロジェクトにとって勝機は少ないだろう。

Oculus Crescent Bay

先日行われた東京ゲームショウ2014でも、Oculusは様々なブースで出店されており、例外なく行列ができていた。任天堂がWiiリモコンを発表した時の「体験してみたい!」という興奮を思い出す。今、間違いなくHMDの波が押し寄せてきている。
渦中のOculusが9月19日に行われた開発者会議「Oculus Connect」にて、量産型に近いとされる新試作機「Crescent Bay」を発表した。(ちなみにCrescent Bayはコードネームで、ロサンゼルスのラグナビーチにある湾の名前だ)


DK2からの目立った変更点としては、立体音響を実現するヘッドホン、プレイヤーが後ろを向いていても頭の位置と角度をトラッキングするためのLED、装着を楽にするための頭部ベルトのシンプル化。画像の粗は目立たなくなり、重量も軽くなっているようだ。

そしてOculusはパソコン用HMDとしてだけでなく、モバイル版の開発も並行して進められていることが明らかになった。PCやコンソール機と接続するケーブルは没入間の妨げになる。スマートフォンを装着する形にすれば単価も安くできる。内蔵カメラを使うことで、外部センサーも不要になるかもしれない。Oculusは世間が予想しているよりもずっと早く、おそらく2016年にはモバイル版が主力製品になっているだろう。

2014年9月23日火曜日

SONY SmartEyeglass

ソニーが発表したHMD「Smart Eyeglass」は透過型HMDで、Google GLASSや、EPSONのMOVERIOに競合する製品だ。

SONY SmartEyeglass
独自のホログラム技術を使っているとのことで、レンズの厚さは3mm。プリズムを使っているGoogle GLASSやMOVERIOに比べて薄く軽くなっており、具体的数値は不明だが表示領域の視野角も広い。MOVERIOが映画鑑賞も想定してフルカラー表示であるのに対し、Smart Eyeglassは用途を情報表示に絞り込み、緑1色表示としている。既存の映像コンテンツを鑑賞することには使えないので、この製品が成功するのかどうかは、アプリケーション次第と言えるだろう。
ソニーからは具体例として、料理レシピ、ナビ、スポーツ観戦、SNSなどを挙げている。
その中にK-Opti.comとACCESSという会社が共同開発したアプリ「グラッソン(Glassthon)」があるのだが、2014年10月26日(日)に行われる大阪マラソンで神戸大学の塚本昌彦教授らが実際に使用実験をするとのこと。この公開実験は注目されるだろう。
国内初!メガネ型ウエアラブル端末を活用したランナーへの情報配信実証実験について

想定される主な用途は、「手がふさがっている、あるいは何かを注視していなければならない状況下での緊急情報の取得」だろう。具体例を挙げると・・・
・状況
    ・歩行、自転車、通勤電車。(運転中は危険なので除外)
    ・工場、工事現場、病院、店舗、警備。
・情報
    ・業務上緊急連絡(上司からの指示、急患、ナースコール、事故発生)
    ・作業補助情報(患者の体調、生産率、プロンプタ)
    ・趣味情報(株価変動、Twitter、Ingress、カラオケの歌詞)

このように、「単色表示・大画面・軽量」という特徴を考えると、業務用途では非常に広範な分野での効果的な活用が期待できることがわかる。この製品が勝ち残るのかどうかは別として、HMD向け業務用アプリの市場は、今後数年で爆発的に成長できるのではないだろうか。

2014年9月4日木曜日

HMDは来年中にモバイルデバイスになる Samsung Gear VR

Samsung Gear VR はGalaxy Note 4 専用のアクセサリとして年内発売予定とのこと。
Galaxy Note 4 を持っていない大多数の人にとっては無用の長物であるし、単に「手で持たなくていいカードボード」と軽く見る向きもあるが、この製品の発表は、今後Oculus的HMDが急速に家庭に普及する可能性を示唆している。
Oculusはいまだベータ版として開発者に販売されている状況であり、Sony の Morpheusに至ってはいちぶのデベロッパーに開発キットが配布されているに過ぎない状態だが、このコンスーマー製品ならではのゆったりとしたペースは、モバイル界のスピードにあっというまに追いぬかれてしまうだろう。
Gear VR じたいはマイノリティで終わるかもしれないが、あと1年もしないうちに他の機種に対応したキットが各社から雨後の筍のようにリリースされるだろう。ユーザーはスマートフォンのケースを選ぶように、自分の好みに合わせてHMDを選べばいいわけだ。旅行会社や不動産会社、博物館や屋内アミューズメント施設などでは、多数のHMDを用意して、客に貸し出すだろう。コンテンツさえ良質なものがそろえば、その普及数はPC用やコンソール用のHMDを軽く抜き去ってしまうことは間違いない。
確かにリアルタイムに3D映像を生成するにはGalaxy Note 4でも非力であり、FPSのように高速で頭部を振り回さなければならないゲームには向かないだろう。しかし家庭で鑑賞されるHMD用コンテンツの種類を予想すると、圧倒的に多いのはエクストリーム・スポーツやクァッドコプターによる空撮といった体験映像だ。多少、映像の追従性が遅くとも致命的とは言えない。




Tobii EyeX Dev Kit

トビー・テクノロジー社製の視線入力開発キットは95ドルで販売中。
起動後、画面上を動くオレンジ色の球体を5秒ほど目で追うと、セッティング完了。上下左右20センチくらいなら顔を動かしても認識される。
CEDEC2014のブースで用意されていたデモは以下のとおり。
・地球に落下する隕石を視線で撃ち落とすシューティングゲーム。
・全体的に映像がボケた航空写真。視線を合わせた場所のフォーカスが合う。
・大きめのプチプチ。見つめつづけると潰れる。
・テキストリーダー。視線でスクロールや書類の切り替え。
ノートPCサイズの液晶モニターで使用する際の精度はゴルフボール大ぐらい。
シューティングゲームのデモでは、見るだけで隕石が爆発しているので、自分で狙って撃っているという実感が得られなかった。
いっぽうテキストリーダーは非常に便利だと感じた。普通に読んでいる間は視線入力はまったく使わないが、ページをめくりたくなったとき、画面の下を見つめるとスクロールする。これはさほど精度も要求されないし、明らかに便利なので、数年もすればすべてのスマートフォンやタブレットに搭載されるのではないだろうか。
あとは運転中のカーナビ操作とか、料理中のレシピ検索とか、両手がふさがっているシチュエーションにおいては、やはり視線入力が生活の中にはいってくるであろうことが確認できた。


2014年9月3日水曜日

神戸大学・塚本教授の予言

ウェラブルコンピューティングの研究で有名な神戸大学の塚本教授が、11年前にCEDECで公開した予言を再度公開した。(実際は最後の行に、「20年以内に家庭用ゲームは消滅する」と一瞬だけ表示されたのだが)
塚本教授が自ら言うように、上から3つ目までの予言については、現在ようやく多くの者がリアリティを感じる内容になっている。
4つ目の「ほとんどの人がHMDをはずせなくなる」については、実現性は20%といったところか。HMDが大衆に普及するためには、装着してもほとんど違和感が無いほど軽量で安定感のあるものになる必要があるが、現時点でその候補となるものが出てきていないことを考えると、5年ではちょっと厳しそうだ。
5つ目の「電脳鬼ごっこ」も面白そうだが、ここは「インターネットに接続されたデバイスを身につけ、現実空間で動きながらプレイするゲーム」と広義に解釈したほうが良いだろう。缶蹴りのように陣地を用意してもいいし、銃を導入して遠隔的な面白さを導入してもよいだろう。ただ、子供用としてデザインする場合は、仲間はずれを産まないようにするべきで、1人あたりのデバイスの費用は500円程度に押さえたいところだ。このコストの問題が解決できれば、空前のブームになることも十分にありえるだろう。

スマートおもちゃ 「Moff」

Moffは大阪のハッカソンから始まり、SXSWで話題になり、kickstarterでは開始後約1カ月で目標の2万ドルの約4倍となる8万ドルを調達したスマートおもちゃ。5600円の筐体に加速度センサとジャイロを搭載。腕につけて振ると、その勢いや角度に応じてスマートフォンから音がでるという仕掛けだ。
確かに2~3才の子供なら大喜びしそうだが、遊ぶ際にスマートフォンが必須なので、子供が飽きる前に、親のほうが面倒くさくなってしまいそうだ。もしバンダイやタカラトミーからスピーカー内蔵型が発売されてしまったら、玩具としての存在価値は無くなるだろう。
しかし子供にとって「体を動かすと音が出る楽しさ」というものは普遍的だ。Moffは消えていく運命かもしれないが、今後スマートホーム化が進み、高価なリストバンドやスマートフォンを使わずとも体の動きに応じた効果音を発生させることができるようになったら、子供の遊びとして定着するのではないだろうか。

Moff

2014年8月17日日曜日

仮想現実ソーシャルゲーム「Ingress」 初心者チュートリアル2

Googleが開発したAndroid/iOS向けのオンラインゲーム「Ingress」は、新鮮で面白く、熱中すること請け合いだが、その新しさゆえ、初心プレイヤーにとって若干敷居が高い。
そこで「超・初心者チュートリアル」と「初心者チュートリアル」を書いたが、その第3段として、レベル2になったプレイヤーを対象に、敵ポータルの攻撃方法を説明したい。

【用語】
Xmp Burster  :  武器。敵ポータルを攻撃する際に消費する。
Ultra Strike  :  Xmp Bursterと同様に武器だが、より強力で有効範囲が狭い。
Power Cube  :  XMを回復するアイテム。

【落とすべき敵ポータルを探す】
・マップ画面やIngress Intel Mapを使い、落とす敵ポータルを探す。前回の記事でも書いたように、リンクを張ることで大きなAPが得られるので、味方ポータルに変えることでリンクが張れる敵ポータルを探すと良い。リンクで三角形を形成し、CF(コントロール・フィールド)が作れそうな場所ならなお良い。

【攻撃すべきかどうかを判断する】
・敵ポータルを攻撃するだけでは得られるものはない。破壊しない限り、単に攻撃アイテムとXMを浪費しただけで終わってしまう。したがって倒せる相手かどうかを事前に判断することが必要だ。
・敵ポータルの強さは配置されているレゾネータのレベルの合計値で決まるので、各レゾネータのレベルが自分のレベル+2ぐらいの範囲に収まっていれば攻撃を考えてよい。
・事前にIngress Intel Mapで確認しておけば安全だ。

【攻撃手順】
・敵ポータルを長押しすると4方向にメニューが出るので、上部の「XMPバースター」を選べば攻撃できる。各レゾネータに与えたダメージが%で表示されるが、ここで1%と表示されたら、100回攻撃を繰り返さなければならないということなので、攻撃アイテムの所有数が少なかったり、仲間が居ないようなら諦めたほうがよい。
・苦戦したらXmpバースターより強力な「Ultra Strike」を使ってもよい。

【タイミングによるボーナス】
・「Fire(攻撃)」ボタンは連射してはいけない。タップしたあと指を離さずに、攻撃エネルギーを表す光の輪が小さくなるのを待ち、輪が最小になったタイニングで指を離す。上手くいけばこれで攻撃力に20%のボーナスがつく。

【反撃】
・敵の反撃をくらうと大きくXMが減少し、0になるとマップ画面にノイズが入り、攻撃が続行できなくなる。そうなったら手持ちの「Power Cube」を使うか、手近の味方のポータルまで行ってXMを補給する。

【落とした後にやること】
・敵ポータルを陥落させたら、すぐにレゾネータとMODを配置する。1人でやれば合計2000APがもらえる。8つのレゾネータが配置できたら、LINKボタンを押してリンクを試みる。CFが作れたら大成功だ。

仮想現実ソーシャルゲーム「Ingress」 初心者チュートリアル

超・初心者チュートリアル」の内容を把握できたら、次は味方ポータルへの「レゾネータ」、「MOD」の配置と「リンク」に挑戦しよう。

【基本用語】

Resonator(レゾネータ)  :  これをポータルに配置することで、ポータルの機能を最大化できる。各ポータルにはレゾネータを配置するためのスロットが8つある。
Deploy  :  レゾネータをポータルに配置すること。
MOD  :  ポータルに4つまで設置できるアイテム。
Link  :  ポータル同士をPortalKey(ポータルキー)で繋ぐ事
CF(コントロール・フィールド)  :  陣地のこと。

【レゾネータの配置】

味方のポータルや中立のポータルに近づいたらタップして詳細画面を表示。もしスロットに空きがあれば、「Deploy」を実行しよう。Deployにはレゾネータが必要だが、ポータルにハックすることで容易に入手できるので、残数には困らないはず。1機設置するごとに125AP。それがたまたま8機目だと250APが得られる。

【MODの配置】

さらに「MOD」をタップし、もし空きスロットがあれば躊躇せずに「MOD」を設置しよう。これで125APがもらえる。MODは1ポータルにつき4つまで。1ユーザーは2個まで設置できる。MODにはいろいろ種類があるが、ポータルの防御力を強化するPortal Shieldが一般的だ。

【ポータルのリンク】

味方のポータルに近づいたらタップして詳細画面を表示。もし8つのレゾネータが配置されていたら、その中央に「LINK」と明るく表示されているはず。そこをタップすると、周囲にリンク可能なポータルがあるかどうかを自動的に探索してくれる。
しばらく待って、「リンク可能なポータルは見つかりませんでした」と英語で表示されたら諦める。逆に対象ポータルが見つかったら、ためらわずに「Confirm(確認)」をタップし、リンクを貼る。これで313APがもらえる。

リンクを張った結果、3つのポータルを結ぶ三角形が形成されたら、そこはCF(コントロール・フィールド=陣地)となり、さらに1250APが得られる。これはデカい。

上記の手順だけでも問題なくプレイできるが、リンクが張れる条件を知っておくと効率が上がるだろう。

【リンクが張れる条件】
・リンク元とリンク先のポータルのいずれも味方陣地であり、ポータルキーを持っており、レゾネーターが8機設置されてること。
・リンク元とリンク先の距離が近いこと
・リンク元がリンク可能な本数は1ポータルにつき8本まで
・ポータルがCFの内部に無いこと
・リンクが他のリンクを横断しないこと

以上。この手順をこなせばレベル2にレベルアップできるはずだ。
なお、パソコンやタブレットを持っているなら、事前に周囲の状況をインテル(http://www.ingress.com/intel)で確認してから出かけると良いだろう。

ちなみに現在の首都圏の状況はこんな感じだ。
つづく

2014年8月15日金曜日

仮想現実ソーシャルゲーム「Ingress」 超・初心者チュートリアル

「Ingress」はGoogleが開発したAndroid/iOS向けのオンラインゲーム。
スマートフォンのGPS機能とGoogleMapの地図情報を利用し、他のプレイヤーと2つのグループに別れ、現実世界を歩き回りながら陣取りゲームを楽しむ。

アプリを起動すると自分の周囲の地図が既に「青チーム」と「緑チーム」に色分けされていて、近所でも多くの人がプレイしていることがわかる。タレントの伊集院光さんも番組スタッフや後輩芸人といっしょにハマっており、TBSラジオ「深夜の馬鹿力」でネタにしているようだ。
現状はスマートフォンの小さな画面を見ながら遊ぶしかないが、これが将来Google GlassやOculusのようなHMDに対応したらどうなるかと想像すると、未来のゲームを先取りしたような興奮を覚える。完全無料だし運動不足の解消にもなるので、ぜひプレイしてみてほしい。
部分的に日本語化されているところもあるが基本的には英語のままだし、ルールや用語が独特なので、初めてプレイする人を対象に、超・基本的なことだけをまとめてみた。

【超基本用語:これだけ知っていれば、とりあえずプレイを始められる】

Faction  :  陣営。「レジスタンス(Resistance)」と「エンライテンド(Enlightend)」の2つがある。開始時に好きなほうを選ぶ。いっしょに遊んでくれる友達がいるなら、同じ陣営にしたほうがよい。
AP  :  経験値のこと。ためるとレベルアップする。
XM   :  エネルギーのこと。マップ上に点在しており、実際にその場所に行くことで回収できる。ゲーム内で行動すると減少する。残量は画面上部にバーメーターで表示されている。
Portal(ポータル)  :  拠点。白が中立。緑がエンライテンド陣営。青がレジスタンス陣営。
Hack(ハック)  :  ポータルにアクセスすること。敵ポータルをハックすると100APもらえる。味方ポータルからはアイテムがもらえるがAPはもらえない。
Recharge(リチャージ)  :  XMを消費してポータルのダメージを回復すること。10APがもらえる。

【プレイ開始直後にまずやるべきこと】

・味方のポータルまで移動し、ハックする。それが初めての場所ならポータルキーが手に入り、以後リチャージができるようになる。
・リチャージ可能な味方ポータルをリチャージすると10APもらえる。ポータルキーを持っていれば、現地まで行かなくても遠隔でリチャージできる。XMを消費するので、移動してXMを回復させる。
・敵のポータルに近づきハックすると100APもらえる。反撃されるとXMが減るので、歩きまわって回復させる。これを繰り返す。

他にもいろいろあるがまずは上記の行動を繰り返してレベルアップを目指すのがよい。2500APでレベル2に上がる。そこまで行けば、もうこのゲームの楽しさが理解できているはずだ。
つづく

「電脳コイル」に向かってまた1歩「OVRVISION」

大阪にある「しのびや.com」が販売している「OVRVISION」は、Oculusの前面にステレオカメラを装着するデバイスだ。(以前はAmazonでも購入できたが、現在は品切れ中)
Ovrvision 1

「OVRVISION」を装着したユーザーは実風景にリアルタイムで画像処理をほどこした映像を見ることができる。現状では対応アプリが無いので、提供されているSDKを使って自分で作る必要があるが、外国語の看板を見ただけで和訳文を表示したり、ショッピングで製品パッケージのARマーカーを認識させて詳細情報を表示したり、現実の街の中にモンスターを表示してFPSを楽しんだりなど夢は広がる。

とくに「電脳コイル」に登場する電脳ペット「デンスケ」のように、現実に存在しないものと自然に会話したり、いっしょに暮らしている感覚が得られるようになると、一般人の生活や社会さえ変えることにつながるかもしれない。
電脳コイル
家庭用ロボットは必ずしも機械の体を持つ必要はないし、逆にiOSの電脳アシスタント「Siri」はヴァーチャルな肉体を得るだろう。
CD「おしえて しりせんせい」
現実的にはまだ、画像処理に時間がかかるため本当のリアルタイムとは言えず、とくに首を速く回転させた際に遅延が発生するようだ。またOculus本体も含めてサイズが大きく、電源の確保もしなければならないため、これを装着した状態で気軽に屋外を歩きまわるわけにもいかない。

本家のOculusが次世代バージョンでステレオカメラを搭載してくることは想像に難くないので短い天下かもしれないが、「Ovrvision」は現時点ではもっとも未来を感じる製品だ。

2014年8月14日木曜日

100年後にキーボードはあるか?

映画「エリジウム」は2154年を舞台にしているが、ロボット製造会社の社長が現代と同じキーボードを打つシーンがあった。
また、2029年を描く映画「攻殻機動隊」では、人類は指の先端が細かく分割されるよう改造してまで、やはりキーボードを叩いている。
キーボードはそんな未来でも使われ続けるほど優れたインターフェースなのだろうか?
「攻殻機動隊」
そもそもQWERTY配列は、機械式タイプライターの構造上の都合に合わせて作られたと言われているほどで、少なくともタイピングを効率的にするために設計されたものではない。単に長く使われてきたために「親指シフト」や「Dvorak」といった新しく効率的な配列に打ち勝ってきたに過ぎない。
Dvorak Keyboard

しかし、ディクテーション(音声入力)だけでは、カナの入力は早くても、カーソルの移動や変換操作は困難だ。したがって未来の文字入力は、「ディクテーション」と「片手で操作する小型キーボード」と「片手で操作するポインティングデバイス」を組み合わせたものになるのではないだろうか。

最近、音声メモ用にiPhoneの「Dragon Dictation」を利用しているが、「使用頻度の低い固有名詞」以外は十分実用に耐える精度で音声を認識してくれる。そろそろ「漢字変換」と「修正」作業だけに特化した片手キーボードが登場してもよい時期なのではないだろうか。
Wolfking Warrior

2014年8月13日水曜日

エリジウム(Elysium)に登場する未来技術

エリジウムは「District 9」のニール・ブロムカンプ監督、マット・デイモン、ジョディ・フォスター出演のSF映画。2154年の未来を描いている。
世界観づくりには細部にわたって気合が入っており、多くの未来技術が登場している。

【未来ガジェット】

・トーラス型スペースコロニー。大気を遠心力で閉じ込めているらしく天井が無い。
・警備ロボット。基本は共通だが役割に応じて多種登場。
・腕にIDを打ちこむ機械。
・給仕ロボット。役人の家で働く深緑+金縁のデザインが秀逸。
・万病に効く医療ポッド。不老不死を得る夢の機械。
・強化外骨格「exo-suit」。脳に直結させるため、痛い手術が必要。
・腕につけるウェラブルコンピュータ。BVLGARIのロゴつき。
・空気バースト弾「Air-bursting Ammunition」標的の手前で炸裂する。
・同期衝撃弾「Synced Detnation Rounds」PCからの遠隔操作で起爆。
・遠隔カッター。◯、△、□の中から好きな形を選んで外壁を切断する。
・電磁盾。
・捜索ドローン「UAV」
・爆発する手裏剣。

140年後の技術にしては、むき出しのオイルアクチュエーターがレトロすぎる感はあるが、数多く登場するロボットのデザインはリアルで美しく素晴らしい。もっとも監督は日本のアニメが大好きで、かなり影響を受けているようだ。
強化外骨格は「キャプテン・アメリカ」みたいに、ひ弱な男に装着したほうが効果的だったかな。

マイノリティ・レポート(Minority Report)に登場する未来技術

スピルバーグ監督。フィリップ・K・ディック原作。トム・クルーズ主演。2054年を舞台にしたSF映画。登場する未来ガジェットをおさらいしてみた。
通行人に話しかける広告
・犯罪予知システム「Pricrime Program」
・ジェスチャー入力装置。LEDがついた専用の手袋を着用する必要あり。
・手錠の代わりに容疑者にかぶらせる帽子。
・垂直の道を走る車。(車輪はなさそう)高さの異なる高速道路を垂直に移動。マンションの高層階に横付け。
・ガラス板のようなメモリーカード。この世界ではLANが無いっぽい。
・リアルタイムで紙面が書き換わる新聞。
・背負型個人飛行機。
・嘔吐誘発警棒。「sick-stick」
・容疑者探索ロボット「Spyder」
・顎から注射すると顔の皮膚が垂れ下がり、変装できる薬。
・夢を見せるサービス。みんなから祝福される体験など。
・囚人を仮死状態にする牢獄。
・通行人に話しかける広告。

1本の映画でこれだけたくさんでてくるとは、やはりスピルバーグは未来ガジェットが大好きなのだろう。
しかし40年後の世界なのに、傘が今とまったく同じとはショックすぎる(笑)。
誰か手を使わずに使えて風の抵抗も受けない傘を早く発明して、未来史を書き換えていただきたい。
DYSON AIRBLOW 2050 (concept)

未来のレトロニム (retronym)

「レトロニム」とは従来からあるものに対し、それを新たに登場した同種のものと区別するため、新たにつけられる名称のこと。


【過去のレトロニムの例】
アコースティックギター ⇔ エレキギターが登場したために従来のギターを区別するための名称が必要になった。
永久磁石 ⇔ 電磁石が登場する以前は、単に磁石と呼ばれていた。
サイレント映画 ⇔ 映画で音が出るようになったとき、「トーキー」と呼ばれたが、今は音がでるのは当然なので、「トーキー」という名称は死語になった。
Snail Mail ⇔ e-Mailに対して従来の郵便は英語でスネイル(カタツムリのように遅い)メールと呼ばれる。

1次電池 ⇔ 2次電池(充電池)
オフライン ⇔ オンライン
光学ズーム ⇔ デジタルズーム
白黒テレビ ⇔ カラーテレビ(死語)
地上波放送 ⇔ 衛星放送
ハードディスク ⇔ フロッピーディスク(死語)
フィーチャーフォン ⇔ スマートフォン
フィルムカメラ ⇔ デジタルカメラ
据置型電話 ⇔ 携帯電話

このような名称の入れ替わりは今後も続くはず。そこで未来の技術に対して生まれると思われるレトロニムを考えてみた。

【未来のレトロニム】
手動運転車 ⇔ 半世紀後には自動運転車の比率が増え、人間が自分で運転する車のほうが少なくなるだろう。
光学眼鏡 ⇔ OculusのようはHMDが小型・軽量化していくと、いずれ「電脳コイル」のように日常的に装着するようになるだろう。
文字キーボード ⇔ 今後はカナ入力は音声入力が主体となり、キーボードは漢字変換と修正操作に特化したものになるだろう。

車輪式乗り物(Wheeled Vehicle) ⇔ 浮上機
手持ち電話 ⇔ ヘッドセット型電話
車輪列車 ⇔ 浮遊列車
有線家電 ⇔ コードレス家電
箱型ディスプレイ ⇔ シート型ディスプレイ
物理筆記具 ⇔ デジタルペン
生来人 ⇔ 改造人
ライブスクール ⇔ オンラインスクール

「カラーテレビ」のように、新たな技術の名称は一般化が進むことで形容詞がとれてシンプルな形になる。例えば半世紀後に「学校」といったらそれは、オンラインラーニングを指すだろう。

2014年8月12日火曜日

オールモストヒューマン (Almost Human)に登場する未来技術

いよいよ日本で1stシーズンのDVDが発売されるという時に、最悪のタイミングで打ち切りが決定してしまったJ.J.エイブラムスによる近未来SFドラマ『オールモスト・ヒューマン』。
人間の刑事とアンドロイドがコンビを組んで事件を解決するという、アイザック・アジモフの『鋼鉄都市』を彷彿とさせるストーリー。主演は2009年版の映画スタートレックでマッコイを演じたカール・アーバン。
ワーナーのサイトで第1話が無料配信していたので見てみたが、近未来(2048年)の描写として以下のガジェットが登場した。

・無感情であること以外は人間と区別がつかないアンドロイド。
・空中に表示されるディスプレイ。タッチ操作も可能。
・犯人が誘拐するときに使う銃。相手の顔を撃つと、半透明のシートが顔を覆う。
・プログラマブルDNA。

見どころはMXシリーズと呼ばれる量産型アンドロイド。感情が無いので、怪我をして死にそうな警官に対して「もう助かりません」と言いにくいことをハッキリ言う。
いっぽう主人公の相棒のアンドロイドは旧型なので感情をもっているのだが、その描写はあまりにも人間的で面白みに欠ける。2話以降で描かれるのかもしれないが、人間的であるがゆえにわずかな人間との差が異常に強調されてしまう「不気味の谷現象」を表現して欲しかった。
とはいえ近未来を舞台にしたドラマは少ないので、未来好きとしては今後のエピソードにも期待したい。

2014年7月31日木曜日

2020ふつうの家展 by三井不動産レジデンシャル に行ってきた

三井不動産レジデンシャルの「2020 ふつうの家展」先行見学会に参加してきたのでご報告。2020年の家というと、パナソニックも「Wonder Life-BOX 2020」を公開中だ。パナソニックが都会的でクールな未来像としてコンセプトが統一されていたのに対し、「ふつうの家」はいろんな人がいろんなアイデアを詰め込んだ実験室的なノリだった。
キオクスル食卓
天井に備え付けられたカメラでテーブルを撮影した映像を、同寸でプロジェクターが映写している。毎日の食卓を録画し、再生できるとのことだったが、見上げないかぎり手しか映らないので普通に横から撮ったほうがよいのではないかと感じた。このシステムを活用するなら、お台場の「ソニー・エクスプローラーサイエンス」にあるように、家族で協力してアート作品を作ったり、バーチャルなボードゲームで遊んだりするほうが楽しそうだ。
ツナガル窓
上記の「キオクスル食卓」の壁際には大型モニターとステレオマイクとカメラが設えている。モニターには通常は風景が映されているがテレビ電話として使うと、まるで相手が隣の部屋にいるように感じられるというコンセプト。機能としてはFaceTimeやSkypeや任天堂の「Wii U Chat」などと変わらないのだが、画面が大きいので相手の表情だけでなく、服装や食卓や部屋の内装や窓外の風景なども目に入ることはメリットだ。遠隔地に住む両親や単身赴任の夫とコミュニケーションをとりたいひとには魅力的な環境だろう。現在でも実現できる技術だが、金がかかる。
ツクル空間
レシピが投影される調理台という点ではパナソニックの「Wonder Life-BOX 2020」と同じだが、パナソニックは水道の蛇口が計量してくれたし、IHヒーターが通常は不可視化されていたので、こっちは負けている印象。いちおう調理台の下に3Dプリンターが入っていて、料理だけでなく工作もできるというところが特徴なのだが、工作中に料理しようとするとき、いちいち片付けるのは面倒だし、造形物に料理の油がはねたりするのも嫌なので、あまり実用性はないのではと感じた。
オトノナル扉
上の写真はドアを開けた時に、その早さや気分に応じて音がなるという展示だが、「電灯をつけたときも音が鳴ったら気分がアガりますよねー」という解説があり、家の中で何かをするたびにいろいろな音が出たら確かに楽しそうだなーと感じた。毎朝、目が覚めたとき朦朧としながら、ベッドから起き上がり、カーテンを開け、顔を洗い、トイレに入り・・・と一連のルーチンワークをこなすわけだが、この一挙手一投足に音がついたら、気分よく覚醒できそうだ。
ただ、これは現在でも可能なだけでなく、さして金もかからない。デバイスをKickStarterや秋葉原で見かけてもおかしくない技術ではある。
ファブラボ・ワークショップ
鎌倉でデジタルファブリケーションの施設を運営するファブラボさんによる参加型イベント。レーザーカッターで作成された木製アルファベットを組み合わせて部屋の表札を作りましょうというもので、「ものづくりを通じて、意外な素顔が見えてくる」という言葉には説得力があった。鎌倉は遠くないのでそのうち行ってみようと思うが、これ、2020年の普通の家とは関係ないような・・・。
トークセッション
最後はギズモード尾田編集長をモデレータに迎えてのトークセッション。キオクスル食卓で玩具を使おうというアイデアは昨夜思いついたそうで、綿密に計算し計画されたプロジェクトというより、アジャイル的で実験室な展示であることがわかった。
正直に言うと今回の展示内容は期待していたものとは違ったのだが、日々変化していくとすれば、いずれまた訪れてもよいのではと思った。

2014年7月29日火曜日

狭い日本、金をかけるなら風呂でしょ

下の写真はLIXILが2014年8月から発売する「SPAGE」だが、実は「パナソニックセンター東京」の展示でも最も心惹かれたのは風呂テレビだった。
今も防水の無線テレビを風呂に持ち込んで映画やドラマを楽しんでいるが、特に「南極物語」や「八甲田山」のように登場人物が寒さと戦っているような映画を風呂で鑑賞するのは格別に気持ちがよい。しかし画面は小さく音質も最低レベル。やはり金はかかるが、いつかはビルトインを購入したいものだ。
ただ、長時間お湯につかっているとのぼせてしまうので、顔だけ外に出せるような風呂ブタも必要になるだろう。


2014年7月28日月曜日

電気飛行機はいつになったら市販されるようになる?

テスラが300kmの航続距離をもつ電気自動車を300万円台で発売しようとしている昨今、次は完全に電気だけを動力とした飛行機の実現が望まれている。しかしラジコンの電動飛行機は珍しくも無いし、自転車を改造した人力飛行機もある中で、意外にも電力飛行機の実現は遅れている。
今のところ2014年4月に発表されたエアバス・グループの「E-Fan」が最もリードしているようだ。
機体は炭素繊維複合材で、重量は580kg。
電源は韓国KoKam社製250ボルト100アンペアの大型(127 kg)リチウムイオンポリマー電池。
出力30kwの電動モーターで8枚ブレイドのダクテッドファン2基を駆動させる。
2人乗りで、座席はタンデム配置。最高速度は、時速177kmで最長1時間の飛行が可能とのこと。
バッテリーの重量が本体の22%を占めており、やはりバッテリーの容量と重量が最大の課題であることがうかがえる。
エアバス社は15年~20年後の実用化を目指しているようだが、先日レドックスフロー蓄電池を搭載した電気自動車「QUANT e-Sportlimousine」を発表したnanoFLOWCELL社によると、同社のnanoFLOWCELLバッテリーは従来のリチウムイオン電池に比べ、重量あたり5倍の性能を発揮するそうで、最新の技術を組み合わせれば、電気飛行機の実現はもっと早まるのではないだろうか。

2014年7月27日日曜日

植物繊維って凄い ナノセルロース Nano-Cellulose

セルロース (cellulose) とはもっともありふれた炭水化物の一種で植物の細胞壁や繊維の主成分であり、紙の主成分でもある。そう聞くと白くてふにゃふにゃしたものをイメージしてしまうが、セルロースをさらにナノレベル(太さ4~15ナノメートル)にまで細かくほぐし(微細化処理)、ナノセルロース(セルロースナノファイバー、セルロースナノファイバー、セルロースミクロフィブリル)とすると、透明で軽くて硬い、夢のような新素材としての特性が現れる。

・強度は鋼鉄の5~8倍、プラスチックの3~4倍。ケブラー、アラミド繊維、マグネシウム合金と同等。
・重さは鉄の5分の1。プラスチックの3分の1。
・熱膨張率は高純度な石英ガラス級。ガラスの50分の1。
・石油ではなく材木から作る。森林資源が多い日本には有利。
・生分解性があるので環境にやさしい。
・製造コストはケブラーやカーボンファイバーの10分の1。

と良いことづくし。考えられる応用分野は多岐に渡る。

・温度変化で大きさが変わりにくい容器。
・小さく折りたたむこともできる太陽電池。
・超薄型で曲げることもできる有機ELディスプレイ。
・防弾ガラス。
・車や飛行機を軽量化できる。車1台あたり300kg軽くでき、燃費を20%軽減させる。
・微生物を取り除くフィルター。
・人体に親和性のたかい人工臓器。

王子製紙は2013年末から早くもサンプル提供を始めており、あと10年もすれば身の回りの多くのものにナノセルロースが導入されることになりそうだ。
カニやエビから抽出するキチンナノファイバーも新素材として可能性が高いらしく、改めて生体の高性能ぶりには驚かされる。