2014年9月4日木曜日

Tobii EyeX Dev Kit

トビー・テクノロジー社製の視線入力開発キットは95ドルで販売中。
起動後、画面上を動くオレンジ色の球体を5秒ほど目で追うと、セッティング完了。上下左右20センチくらいなら顔を動かしても認識される。
CEDEC2014のブースで用意されていたデモは以下のとおり。
・地球に落下する隕石を視線で撃ち落とすシューティングゲーム。
・全体的に映像がボケた航空写真。視線を合わせた場所のフォーカスが合う。
・大きめのプチプチ。見つめつづけると潰れる。
・テキストリーダー。視線でスクロールや書類の切り替え。
ノートPCサイズの液晶モニターで使用する際の精度はゴルフボール大ぐらい。
シューティングゲームのデモでは、見るだけで隕石が爆発しているので、自分で狙って撃っているという実感が得られなかった。
いっぽうテキストリーダーは非常に便利だと感じた。普通に読んでいる間は視線入力はまったく使わないが、ページをめくりたくなったとき、画面の下を見つめるとスクロールする。これはさほど精度も要求されないし、明らかに便利なので、数年もすればすべてのスマートフォンやタブレットに搭載されるのではないだろうか。
あとは運転中のカーナビ操作とか、料理中のレシピ検索とか、両手がふさがっているシチュエーションにおいては、やはり視線入力が生活の中にはいってくるであろうことが確認できた。