2014年8月14日木曜日

100年後にキーボードはあるか?

映画「エリジウム」は2154年を舞台にしているが、ロボット製造会社の社長が現代と同じキーボードを打つシーンがあった。
また、2029年を描く映画「攻殻機動隊」では、人類は指の先端が細かく分割されるよう改造してまで、やはりキーボードを叩いている。
キーボードはそんな未来でも使われ続けるほど優れたインターフェースなのだろうか?
「攻殻機動隊」
そもそもQWERTY配列は、機械式タイプライターの構造上の都合に合わせて作られたと言われているほどで、少なくともタイピングを効率的にするために設計されたものではない。単に長く使われてきたために「親指シフト」や「Dvorak」といった新しく効率的な配列に打ち勝ってきたに過ぎない。
Dvorak Keyboard

しかし、ディクテーション(音声入力)だけでは、カナの入力は早くても、カーソルの移動や変換操作は困難だ。したがって未来の文字入力は、「ディクテーション」と「片手で操作する小型キーボード」と「片手で操作するポインティングデバイス」を組み合わせたものになるのではないだろうか。

最近、音声メモ用にiPhoneの「Dragon Dictation」を利用しているが、「使用頻度の低い固有名詞」以外は十分実用に耐える精度で音声を認識してくれる。そろそろ「漢字変換」と「修正」作業だけに特化した片手キーボードが登場してもよい時期なのではないだろうか。
Wolfking Warrior