2014年6月3日火曜日

東京国立博物館の静かすぎる挑戦 「トーハクなび」

「トーハクなび」とは、東京国立博物館の館内案内アプリのこと。「トーハク」は東京国立博物館の略なのだ。App Store, Google Play にてダウンロードできる。
上野動物園で台数限定でレンタルしているユビキタス・コミュニケータは、ICタグ方式、スマートフォ用アプリ「上野動物園ナビ」はGPSを使って位置情報を取得していたが、「トーハクなび」はAndroid版はPlaceEngine、iOSは最先端のBLE (Bluetoodh Low Energy)を使っている。今回はiOS版を試したのだが、展示室を歩いて移動すると、自動的に展示内容に合ったムービーが再生される。測位精度は高く、迅速だった。説明板を読む必要が無く、音声で説明を聞きながら展示物をじっくり鑑賞することができるので、大変理解しやすい。PlaceEngine用の無線LANデバイスは展示室の扉にでかでかと貼付けてあったが、BLEのビーコンはマッチ箱ぐらいのサイズしかないので、恐らく展示ケースの中に仕込まれており、外見上はまったくわからなかった。
大変すばらしい試みなのだが、国立博物館のどこでも説明しておらず、パンフレットにも記述が無く、ホームページでもどこにリンクがあるのかわからないという状態で、非常にもったいないと思う。
Google GlassのようなHMDデバイスが普及した際には、ぜひ対応していただきたい。画面を見下ろす必要がなくなるので、さらに快適に展示物の鑑賞が可能になるだろう。