2014年8月15日金曜日

「電脳コイル」に向かってまた1歩「OVRVISION」

大阪にある「しのびや.com」が販売している「OVRVISION」は、Oculusの前面にステレオカメラを装着するデバイスだ。(以前はAmazonでも購入できたが、現在は品切れ中)
Ovrvision 1

「OVRVISION」を装着したユーザーは実風景にリアルタイムで画像処理をほどこした映像を見ることができる。現状では対応アプリが無いので、提供されているSDKを使って自分で作る必要があるが、外国語の看板を見ただけで和訳文を表示したり、ショッピングで製品パッケージのARマーカーを認識させて詳細情報を表示したり、現実の街の中にモンスターを表示してFPSを楽しんだりなど夢は広がる。

とくに「電脳コイル」に登場する電脳ペット「デンスケ」のように、現実に存在しないものと自然に会話したり、いっしょに暮らしている感覚が得られるようになると、一般人の生活や社会さえ変えることにつながるかもしれない。
電脳コイル
家庭用ロボットは必ずしも機械の体を持つ必要はないし、逆にiOSの電脳アシスタント「Siri」はヴァーチャルな肉体を得るだろう。
CD「おしえて しりせんせい」
現実的にはまだ、画像処理に時間がかかるため本当のリアルタイムとは言えず、とくに首を速く回転させた際に遅延が発生するようだ。またOculus本体も含めてサイズが大きく、電源の確保もしなければならないため、これを装着した状態で気軽に屋外を歩きまわるわけにもいかない。

本家のOculusが次世代バージョンでステレオカメラを搭載してくることは想像に難くないので短い天下かもしれないが、「Ovrvision」は現時点ではもっとも未来を感じる製品だ。