クロスベルトソーター
昨年羽田にオープンしたクロネコヤマトの物流センター「クロノゲート」は予約をすれば無料で見学する事ができる。施設内で医療器具の洗浄、電気製品の修理、オンデマンド印刷までやっているというのも驚きだったが、圧巻はこのクロスベルトソーターだ。セルと呼ばれる単位で横方向にも回転する機構をもったベルトコンベアなのだが、合流地点でコンベアの隙間に新たな荷物を滑り込ませるところや、センサーで荷物の位置のずれを感知して修正したり、全方位から表面のバーコード読み取って、目的地に合わせて仕分けるところは賢く、早くて、正確。荷物には様々な形、大きさ、重量があるのにも関わらず、フロアには人間が1人も居ないのに24時間動き続けている。
トラックからロールボックスパレットを運び出し、荷物をコンベアに乗せるところまでは、ほとんど人間が行っているようだが、いちぶマニュピレータも導入されており、ここの部分が完全自動化されるのも時間の問題のようだ。
ヤマト運輸は2019年に創立100周年を迎えるというが、ラジコンヘリによる配達を考えているアマゾンや、トラックの自動運転を考えているグーグルとも、当面は共存・共栄していけそうな勢いを感じた。