2014年6月8日日曜日

ソフトバンクが食いだおれ人形を発表! Softbank Pepper

Softbankの感情認識ロボット「Pepper」は2015年2月、19万8000円で販売予定。
Softbank Pepper
Pepper
食いだおれ人形のように店頭での客寄せに使う店舗経営者とか、初音ミクに改造してYouTubeで自慢するといったいちぶのオタクは購入するかもしれないが、ニーズは極めて限定的だろう。Softbankのホームページを見ると、家族といっしょにPepperが楽しげに暮らしている写真が載っているが、家族がいたらコミュニケーションロボットなんて不要だ。ただでさえ騒がしいのに騒音を増やしてどうするのか。むしろほしいのは静寂だろう。本当に感情を理解してくれるならカウンセラーとか仲裁役として活躍できるかもしれないが、現在のコンピュータ技術で、感情を理解するなんて人間にも難しいことがロボットにできるはずもなく、感情が不安定な時にロボットから見当違いのことを言われたら迷惑以外の何ものでもない。
コミュニケーションロボットを必要としているのは、恋人がいないオタクか、ひとり暮らしの老人だ。メーカーとしては認めたくないかもしれないが、それが現実だ。家庭用ロボットで利益を出したいのであれば、ローゼンメイデンのような美少女型ロボットが、プリモプエルのように柔らかくて技術的知識が無くても扱えるものにすべきだ。
もっともこれらもニーズも限定的だ。本格的に一般家庭にロボットを普及させるには、会話だけでなく、部屋のかたづけや掃除ができることが第1条件だろう。ルンバにマニュピレータを搭載し、かたづけ可能にしていくほうが近道なのかもしれない。
Intel Jimmy
Intel's Jimmy
intelのjimmyは2014年末発売予定だが、こちらはオープンソースでボディが3Dプリンタで自作できることもあり、家庭用ロボットというより、いじって遊ぶホビーとしての位置づけになるだろう。

個人的にはロボットは大好きで、早く一般家庭に入って欲しいと願っているのだが、どうもPepperの発表会は鼻についた。「感情が理解できる」などとできもしないことを大ぼら吹いているように感じるからかもしれない。そう感じたのは決して少数ではないようだ。
ソフトバンクの株価は「重大発表前」の6月5日の朝に向けて上昇し、13時の発表後減少。皮肉なことに、ロボット関連としてサイバーダインと菊池製作所の株価がつられて爆騰した。