2014年5月27日火曜日

オキュラスやモーフィアスを脅かすか? Glyph

Avegant社が2014年の年末発売を目指して開発中のVirtual Retinal Display『Glyph』
Glyph
現在開発中のバージョンは視野角が45度しかないため臨場感はOculusに劣るが、網膜に直接映像を投影するタイプなので眼が疲れにくく、原理的には視野角360度(恐らく縦横それぞれ180度という意味だと思われる)も可能とのこと。
これにはDLP(Digital Light Processing)プロジェクターに使われているのと同じ、Texas Instruments社のデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)という、アルミニウム製MEMSマイクロミラー・アレイが搭載されている。MEMS(Micro-Electrical-Mechanical Systems)とは半導体制作技術によって作られる機械構造のことで、インクジェットプリンタのプリンタヘッドや、超小型ジャイロスコープなども作られている。DMDは、CMOSプロセスで作られた集積回路上に、およそ10数μmの極小・可動式マイクロミラーが敷き詰められている構造で、鏡面下部の電極を駆動することにより2つの傾きの状態を作ることができる。1つのマイクロミラーが1画素を担うので、高精細な表現が可能だ。
Avegant社はTexas Instruments社から市販前のDMDの供給を受けているとのこと。