映画「ゲーマー(Gamer)」は2009年の作品だが、ゲーム制作者としては義務として見ておかなければと思い鑑賞。
人間の身体にナノチップを埋め込み、他人が遠隔コントロールする技術が生み出された世界。犯罪者の身体を高校生が操作して殺し合いゲームをしたり、引きこもり男が美女の身体を操って享楽に明け暮れたりしている。ロボットを操る「サロゲート」の世界に比べて実用性が低いのでエンターテインメントにのみ活用されているようだ。詳しくはわからないが全身を使ってコントロールしている様子はXBOXのキネクトのイメージにに近い。
正直、「監獄島」のように普通に囚人どうしを戦わせるほうが面白いんじゃないだろうかと感じてしまったが、他人の身体を自在に操ってみたいという欲求は確かにあるので、将来、金持ちの道楽としてならあり得るだろう。操作される側としてはたまったもんじゃないが、高額な報酬が得られるというなら、現代のAV女優と同じような位置づけだ。
主人公の妻を操作して楽しんでいるのは、身動きできないほど酷い肥満の男なのだが、これがまたプレイしながらワッフルを蜂蜜につけて頬張っている。程度の差こそあれ、フライドポテトを食いながらゲームをプレイしている自分の姿と重なって、他人とは思えなかった。