2014年6月13日金曜日

オキュラス・リフトはまだ粗い! Oculus Rift DK1

Oculus Riftは、来月(2014年7月)からDK2と呼ばれる次期バージョンが出荷される予定とのこと。
Oculus Rift
Oclus Riftの視野角の広さとジャイロの追従速度は素晴らしい臨場感を生む。特にジェットコースターのデモでは三半器官が混乱して体が揺れてしまうし、Wii UのPanorama Viewのような風景のデモを見ると、観光業界は危機感を持ったほうがよいのではないかと心配になる。ポリゴン美少女を間近で見ていると、FPSがマイナーな日本では、やっぱりこっち系のニーズがいちばん高いのだろうなと確信を憶える。

いっぽうで、誰もが口をそろえて指摘する問題点は解像度だ。DK1では1280×800pixelの液晶パネルを使っており、左右の眼に映像を振り分けているため、横の解像度が半分の640しかない。それで目前を覆うような110度の視野角を実現しているわけなので、液晶の編み目がはっきりと見えてしまうほど解像度が低い。前述の美少女も、肌の輪郭が汚いので残念な感じだ。SONYのProject Morpheusに明確に負けている点でもある。DK2では解像度が倍になるとのことなので、この点はかなり改善されることだろう。

また、これはOculusに限ったことではないのだが、コントーラーで自由に動けるデモでは、没入感が薄れてしまう。自分の足ではなく指の操作で移動しているため現実感が無いということもあるが、ヒットにぶつかって止まってしまったりなどゲーム的なルールが割り込んでくるため現実に引き戻されてしまうのだ。トレッドミル型コントローラは疲れそうだし、移動に関しては新たな発明に期待したいところだ。