2014年5月25日日曜日

全方位ルームランナー「オムニ」はゲームプレイを変えるか? Omnidirectional Treadmill

「トレッドミル」は日本語ではルームランナーと訳されることが多いが、もともとは室内で歩行するための健康器具。しかしゲーム業界では、移動入力装置として注目を集めている。柱となる技術はユーザーの位置を動かさないようにするための可動部分とユーザーの移動意志を読み取るセンサーの2つ。Virtuix Omni Gaming Treadmillは腰を固定し専用シューズをはかせることで、可動部分を無くし、わずか5万円という低価格(予定)を実現した。慣性が働かず動摩擦も発生するため普通に歩くよりも疲れる代物だが、Oculusと組み合わせれば夢のヴァーチャルリアリティーが自宅で手軽に実現するわけで、知人が買いたいと言っていたら勧めるべきだろう。
Virtuix Omni Gaming Treadmill

ユーザーの負担を軽くするには、床を可動させる必要がある。現状はクロネコヤマトのクロスベルトソーターのようにベルトを使うタイプが主流だが、

乗り心地を考えるとベルトは次第に細くなり、いずれはその上にボールを敷き詰めたタイプに移り変わり、そのボールもどんどんと小さくなっていくだろう。
いっぽうセンサーは足の裏の圧力を敏速に読み取る必要がある。当初は感圧センサーを埋め込んだインソールを使うことになるかもしれないが、いずれはトレッドミル側に内蔵されるだろう。
さらにフィードバック機構や傾斜機能が加われば、トレッドミル型インターフェースとしてはひとつの完成を見ることになる。しかし設置場所やマルチプレイプレイのしやすさを考えると、究極的には靴底に駆動型ボールベアリングを敷き詰めた靴のほうが良さそうだ。インターフェースというより、まずは「電動アシスト付き靴」として開発されることになるだろうが。