2014年6月29日日曜日

Android TV は Google 3度目(?)の正直になるか?

Googleが2014年のGoogle I/O で発表したAndroid TVは、今秋ASUSやRazerから登場予定。
前作(?)のGoogleTVは米4大ネットワークのうちの3つ(NBC、ABC、CBS)から接続を切られてしまった影響もあり、派手な告知と店頭展開をしたにもかかわらず、先鋒を担ったロジクールが100億円も赤字を計上したことは記憶に新しい。したがって今回はいったい何が違うのか?が気になるところだが、現時点で得られている情報では、違いはさほど多くない。

[ゲームコントローラに標準対応。オンラインマルチプレイも可能]

実は前作のGoogleTVでもGooglePlayには接続できたしゲームアプリも実行できたのだが、「いちおうゲームも遊べるよ」程度の扱いだった。いっぽう今回はむしろ「前作の失敗を挽回し、他社にも勝つにはゲームしかない」とゲームに比重をおいたようだ。これはnVidiaのTegraなどAndroid用GPUの性能が上がり、40インチ以上の大画面に出力しても粗が見えにくくなったという背景もあるだろう。
課題は、いかに対応ゲームを増やすかだ。大画面を活かしたゲームを開発するには往々にして億円単位の開発費がかかる。前作の悪い印象もあり、いったいAndroidTVが何台普及するのかもわからず、さらにゲームコントローラを買い足さないと満足に遊べないという条件下では、なかなか積極的にアプリを投入してくるパブリッシャは少ないだろう。
だが、コンソールゲーム機に比べ本体価格が4分の1程度になるとしたら、勝機はある。Googleは、EAのスポーツタイトルなどAndroidTVの普及に貢献しそうなIPをもつパブリッシャに対して開発支援金を出すべきだ(もう始めているかもしれないが)。とくに多人数でわいわいと遊ぶようなゲームでは、さほど高度なグラフィック表示は必要なく、むしろシンプルで手軽に始められるものが求められる。コンテンツさえ揃えば、PS4やXBOX oneを脅かす存在になる可能性は十分にあるだろう。

[Android Wear のスマートウォッチがリモコンになる]

細かいことではあるが、スマートウォッチを購入したら、この機能は試してみたくなるだろう。座布団や雑誌の下に入り込んで行方をくらませたリモコンを探すという長年の重苦から、ついに開放されるのだから。