「エイリアン」シリーズを見たときも、「なぜ危険がありそうな場所に、いきなり人間が入ってく必要があるのか?」と激しく疑問を感じていたが、本作でもその疑問は健在。
2094年の設定だが、事前にリモートセンシングすることなく目視でで惑星に着陸し、ロボットも使わず徒歩で危険な遺跡に踏み込んで行く。冒頭で乗組員から「根拠はあるんだろうな?」と聞かれた科学者が「無いわ。でも私は信じてる」と答えるあたりから、科学とはなんだろうかと考えさせられる。
PROMETHEUS |
洞窟の中に酸素があることがわかって科学者がおもむろにヘルメットをぬぐし、見つけた有機物にいきなり触るし、細菌の心配をまるでしていない様子。同僚の博士が感染して死んで初めて血液検査を指示してるし。人類史上初めて異星の生命体と出会ったときの科学者たちの反応は「こっちおいで子猫ちゃん〜」と軽いノリ。
そもそも古代壁画から遠方の太陽系の位置を割り出した方法も謎なのだが、科学者が「この太陽系には太陽がある」と謎の発言。大事なときに「(戦艦じゃないのは)わかってる。でもやるしかない。信じて」としか言えない科学者の論理性もひどいが、それを真に受けて仲間とともに特攻を決断する船長の判断基準もおかしい。
失礼な言い方かもしれないが、女性科学者の声を剛力彩芽さんが棒読み風に演じていることもあってか、なんかコボカタさんのイメージと被った。
Elizabeth Shaw , played by Noomi Rapace |
小保方晴子さん |