個人的にはコンタクトレンズは使ったことがないし、目に触るのは怖いので、性能が悪くても眼鏡型、あるいはゴーグル型を使うだろうが、Googleが特許を申請したとかでいよいよ現実味を帯びて来たコンタクトレンズ型ウェアラブルデバイスについて、その可能性を考えてみよう。
■機能
・無線通信機能があり、常時ネットに接続されている。
・カメラ内蔵。赤外線域もカバー。
・網膜に映像を投影することができる。
・涙に含まれる電解質を利用して自家発電できる。
■用途
・赤外線カメラで得た情報を網膜に投影することで、暗い場所でも良く見える。
・デジタルズーム機能で、遠くの物も拡大して見ることができる。
・顔を見るだけで画像検索してプロフィールを知る事ができる。
・文字を見るだけでOCRで読み取られ、ググったりデータベースと照合できる。
・緊急録画およびアップロード機能が、裁判での証拠として使われる。
・オーグメンテドリアリティによって、その場に居ない人物や架空の人物を見る事ができる。ヴァーチャルペットを飼える。
・ビーチサイドのデッキチェアでくつろぎながら、仕事の書類を作ったり会議に参加したりできる。
■世界への影響
・アニメ「電脳コイル」が描いた世界のように、ヴァーチャルな存在が現実の風景の中に存在することが日常になることで、リアルとヴァーチャルの境界が曖昧になる。相対的にリアルの価値は下がる。
・暴力犯罪は減る。手ぶらでも通報できるようになるし、犯罪の証拠もクラウドにアップロードされてしまうし、前科者は頭の上にアイコンが表示されるようになる。いっぽう知的犯罪は活発化し、ハッカーは世界中の人をパニックに陥れることができるようになる。
・いつでも検索可能なので、暗記する必要がなくなる。学校の社会科で年代を暗記させるようなバカらしい習慣も無くなる。教育は検索力、思考力、推理力を重視するようになる。
・目の負担が増す事で、新たな疾患が問題になる。