2014年4月6日日曜日

映画「サロゲート」 Surrogate

「ロボット」という言葉の語源はチェコ語の労働者だが、今後は労働するための存在というより、人間がやることを代わりにやる「代理人(サロゲート)」としてのロボットが現れるだろう。
実際に海外旅行に行くとしたら時間もお金もかかるうえに事故に遭う危険もあるが、すでに海外にあるサロゲートから視覚・聴覚・触覚情報を得つつ、自在に操作ができるなら、わざわざ海外に行く必要性も減る。僻地で暮らしたり、危険な行為に挑戦したりといったことも簡単になるだろう。人間に似せる必要はない。むしろ頭部にはマーカーをつけてオーグメンテドリアリティで操作者の表情を相手に見せるほうがよさそうだ。
ブルース・ウィリス主演の映画「サロゲート」では、人類の98%がサロゲートを日常的に使うようになった世界が描かれる。とはいえ電池の持続時間が短いようで毎晩充電しなければならないし、トイレに行くときは接続を切らなければならないので、リアルな生活も残されている。現在MQ-9リーパーを遠隔操作して戦争している兵士と似たような状況で、充分にリアリティを感じることができる。
だが実際はロボットはコストの点に問題があるので、これほどの高い比率で普及はしないだろう。ヴァーチャルワールドで日々の仕事をこなし、余暇を楽しむほうが、ずっと安く実現できるからだ。