フラーレン カーボンナノチューブ グラファイト
フラーレン
・多数の炭素原子のみで構成される、中空な球状のクラスターの総称。
・ハイパーダイアモンドの原料としても利用される。
・骨格内に金属原子を包み込むことが可能で、内包フラーレンと呼ばれる。
カーボンナノチューブ(CNT)
・グラフェンシートが単層あるいは多層の同軸管状になった物質。
・直径は0.4~50nm。
・アルミニウムの半分という軽さ、鋼鉄の20倍の強度(特に繊維方向の引っ張り強度ではダイヤモンドすら凌駕する)と非常にしなやかな弾性力を持つため、将来軌道エレベータ(宇宙エレベータ)を建造するときにロープの素材に使うことができるのではないかと期待されている。
グラフェン
・「奇跡の素材」、「未来のプラスチック」、「次の産業革命の軸」
・1原子の厚さのsp2結合炭素原子のシート。
・300枚重ねてようやく1mmの厚さになる。
・グラファイトはグラフェンシートが多数積み重なってできている。
・最小のトランジスタが作れるかもしれない。
・2004年に発見され、発見者は2010年にノーベル賞受賞。
・シリコンの100倍の電気伝導率。鋼鉄の200倍の強度。
・鉄の60倍の粘度があり、Nokiaのコンセプト「Morph」のように、やわらかいデバイスを作ることができる。